保険診療対応 大学病院品質

あなたの「健康」を、
医学の力でデザインする。

「痩せる」ことだけが目的ではありません。
昭和医科大学病院では、原則として全ての患者さんに土〜月の2泊3日の短期検査入院を行い、 多職種チームによる継続的なサポートのもと、医学的根拠に基づき肥満に関連する健康障害を総合的に管理します。

※当外来は美容目的の自由診療クリニックとは異なり、肥満症治療ガイドラインに基づいた保険診療を行います。

医師と患者の対話

忙しい方にも。土〜月の短期入院プログラム。

美容クリニックとの違い

当外来は、単に体重を落とすこと(Weight Loss)ではなく、
健康寿命を延ばすための「肥満症治療(Health Gain)」を行う医療機関です。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などの合併症を
改善することを主目的としています。

安心の保険診療

美容目的の自由診療とは異なり、健康保険が適用されます。高額なサプリメントの販売や、医学的根拠の乏しい施術は一切行いません。

働く世代に配慮

「平日は休めない」という方のために、週末を利用した2泊3日の教育入院や、土曜午後の外来フォローアップ体制を整えています。

総合病院の連携力

糖尿病内科を中心に、整形外科(膝)、睡眠センター(いびき)、婦人科(不妊)など、全科が連携してあなたの健康をバックアップします。

Process

治療の流れ

じっくり、確実に。リバウンドしない体づくりを目指すプログラムです。

1

初診外来

木曜日午前11:00~11:30
現状の確認と、原則全員に実施する週末2泊3日の教育入院の必要性・時期を相談します。紹介状がない方も医療連携室へご連絡頂ければ受診可能ですが、紹介状がない場合は選定療養費7,700円(税込)が別途必要となります。

2

短期検査入院

2泊3日 (土〜月)
当外来で本格的な治療を開始される方は、原則としてこの週末・2泊3日の教育入院からスタートします。合併症のチェックや二次性肥満の鑑別を行い、今後の治療方針を決定します。

3

生活習慣介入

6ヶ月間
2ヶ月に1回の外来通院で、管理栄養士・運動療法のプロが伴走し、生活の土台を整えます。
定期外来は基本的に土曜日午後の通院となります。
※この期間は原則として抗肥満薬は使用しません(初診や入院直後に抗肥満薬のみを目的とした処方は行っておりません)。

4

高度治療検討

6ヶ月以降
生活習慣介入を十分に行っても効果が不十分な場合、適応基準を満たせば「抗肥満薬」や「外科治療」を検討します。

重要:お薬の処方について

GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬などの抗肥満薬は、国のガイドラインに基づき、週末2泊3日の教育入院で評価を行い、その後少なくとも6ヶ月以上の食事・運動療法を実施しても十分な効果が得られない場合に使用を検討します。
初診時や教育入院直後に、抗肥満薬のみの処方を目的とした受診には対応しておりませんので、予めご了承ください。

快適な入院環境
Program

週末・2泊3日の教育入院

「忙しくて検査を受ける暇がない」という方のために、土曜日に入院し、月曜日に退院する短期プログラムをご用意しました。

当外来で本格的な肥満症治療を行う患者さんは、原則としてこの週末・2泊3日の教育入院から治療がスタートします。ここで合併症や二次性肥満の有無を丁寧に評価し、その後の方針を一緒に決めていきます。

  • 合併症の全学的スクリーニング 睡眠時無呼吸症候群(SAS)、脂肪肝、糖尿病などを専門医がチェックします。
  • 管理栄養士による徹底指導 実際の食事や行動記録を用いながら、無理なく続けられる食事・生活の工夫を一緒に考えます。
  • 二次性肥満の鑑別・ホルモン検査 ホルモン異常など、別の病気が原因となる肥満が隠れていないかを調べ、必要に応じて原疾患の精査・加療を行います。

※教育入院にかかる費用は、保険診療(3割負担)で約26,000円程度が目安です。
※検査内容や合併症の有無により前後する場合があります。
詳細な費用については、初診時または入院請求係でご確認いただけます。

多職種連携チーム

各分野のスペシャリストが連携し、全身の健康をサポートします。

糖尿病・代謝
内分泌内科

治療の中心的役割。全身の代謝管理を行います。

睡眠医療
センター

肥満との関連が深い睡眠時無呼吸症候群を診断・治療。

整形外科

肥満が関与すると思われる膝や腰などの症状があれば、必要に応じて連携し、診断治療を行います。

消化器外科

高度肥満症に対する減量手術(スリーブ状胃切除術など)を担当。

産婦人科

肥満に関連する月経異常や不妊症のケアを行います。

精神科

過食の背景にあるストレスや不安障害へのアプローチ。

消化器内科

脂肪肝(MASLD/MASH)などの診断と管理。

栄養科

個々のライフスタイルに合わせた現実的な食事指導。

Self Check

抗肥満薬 保険適応セルフチェック

「セマグルチド(商品名:ウゴービ®)」や「チルゼパチド(商品名:ゼップバウンド®)」の
肥満症治療薬を使用するには、「6ヶ月以上の食事・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合」に加えて以下の条件を満たす必要があります。

まずはBMIをチェック

Your BMI
--.-

※身長と体重を入力すると自動計算されます

適応基準

ケース1

BMI 35 以上の方

以下のいずれか1つ以上を有する

  • 高血圧症
  • 脂質異常症
  • 2型糖尿病
ケース2

BMI 27以上 35未満の方

以下の2つのパターンいずれかに該当

  • パターンA 高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のうち2つ以上を有する
  • パターンB 高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか1つに加え、以下の関連疾患を1つ以上有する
肥満に関連する健康障害(関連疾患)一覧
耐糖能障害 (糖尿病予備群など)
脂質異常症
高血圧症
高尿酸血症・痛風
冠動脈疾患 (狭心症・心筋梗塞)
脳梗塞・一過性脳虚血発作
脂肪肝 (NAFLD/MASLD)
月経異常・女性不妊
睡眠時無呼吸症候群 (SAS)
運動器疾患 (変形性膝関節症など)
肥満関連腎臓病

※上記のチェックリストは目安です。最終的な適応判断は、医師の診察と検査結果に基づいて行われます。

Cost

治療費用の目安(3割負担)

抗肥満薬による治療継続(維持期)にかかる、4週間あたりの薬剤費と管理料の目安です。
※診察料、処方箋料、調剤料などは別途必要となります。

ゼップバウンド®皮下注

チルゼパチド

4キット(4週分)の薬剤費負担額

10mg アテオス 10,800
15mg アテオス 13,491

※1キット(週1回)×4回分として計算。
※2025年4月現在の薬価に基づきます。
(10mg薬価: 8,999円/本、15mg薬価: 11,242円/本)

ウゴービ®皮下注 MD

セマグルチド

1キット(4週分)の薬剤費負担額

2.4mg ペン 12,258

※1キット(1本)で4週間分(4回)使用できます。
※2025年11月現在の薬価に基づきます。
(2.4mg薬価: 40,861円/本)

在宅自己注射にかかわる管理料(月1回)

上記の薬剤費に加え、自己注射の指導管理を行う月に以下の費用が加算されます。

在宅自己注射指導管理料 1,950円

(650点 の3割負担)

導入初期のみ
導入初期加算 1,740円

(580点 の3割負担)

【注釈・算定条件】

  • 導入初期加算について: 初回の指導を行った月から起算して3ヶ月を限度として加算されます。また、処方内容に変更があった場合などは、1回に限り再度算定される場合があります。
  • 情報通信機器を用いた場合: オンライン診療等で情報通信機器を用いて指導を行った場合は、在宅自己注射指導管理料は所定点数に代えて566点(3割負担で約1,700円)となります。
  • これら以外に、再診料、処方箋料、薬局での調剤技術料等が別途かかります。
Background

専門外来のご案内

初診外来(要予約)

毎週 木曜日 午前11:00~11:30

※紹介状がない方も医療連携室へご連絡頂ければ受診可能です。
(紹介状がない場合は選定療養費7,700円[税込]が別途かかります)

再診・フォローアップ

土曜日午後

※週末に通院しやすい体制を整えています。

電話受付:平日 9:00〜17:00